【書評】異文化理解力 ー相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養ー

異文化理解力

『異文化理解力』
相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
著:エリン・メイヤー

この本、4年程前に出版されたもの
なのですが、とても面白い&役立つ
内容が沢山あったのでご紹介します。

普段、異文化の方々と仕事をしたり
触れ合う機会が無いよ、という人でも
今後、こういうことって身近になって
くるんだろうなぁと思います。

東京オリンピックもありますしねー。

 

この本は、様々な異文化が交錯し合う
グローバル企業において実際に起きた
事例をもとに、主にビジネスにおいて
どう各国の文化を理解し、スムーズな
コミュニケーションを行なっていけるか
という観点で書かれています。

 

例えばこんな違い。
「ローコンテクストとハイコンテクスト」

ローコンテクスト文化とは簡単に言えば
言いたいことはハッキリ明確に全部言う。
この文化の極地に在するのがアメリカです。

一方、ハイコンテクスト文化はその反対。
曖昧にほのめかし言外を感じ取る、所謂
空気を読む文化。この極地にある国とは。
皆さんもうわかりますね。はい、日本です。

アメリカの他に、オランダ、カナダ、
オーストラリアやドイス、イギリスなどが
ローコンテクストな文化に属しています。

ハイコンテクスト文化は日本をはじめ
とする中国、韓国などのアジア圏が。
またそれより度合いは下がるものの、
フランスやイタリア、ブラジル、メキシコ
などもハイコンテクストに位置しています。

これらは相対的な位置が重要で、
アメリカの人からするとフランス人の
コミュニケーションは曖昧な表現を使う
ように感じるけれど、日本人からすれば
フランス人はとても直接的に物言うと
感じられるものなのです。

 

この違い、おそらく元より様々な人種が
入り乱れながらの歴史を持つアメリカと
島国でほぼ単一民族の日本という背景から
生まれたのだろうと想像できます。

同じような人たちの集まりなら空気を
読めるかもしれないけれど、全く違う
者同士の集まりなら、言葉で全てを
伝えざるを得ないでしょうから。

 

もう一つ例を紹介します。

先ほどは通常のコミュニケーションに
おける違いでしたが、ではビジネス上で
ネガティブな評価を伝える時はどうか。

日本はこの場合でも間接的に表現します。
柔らかくさりげない言葉で伝えるのです。

ではアメリカは?ここが面白くて、
ネガティブなことになると間接的になる
のがアメリカ流なのです。それでも日本と比べると直接的な部類ですが

例えばアメリカではネガティブな
フィードバックを一つする時には、
最低三つはポジティブなことを伝えて
から最後に付け加えるようにするのだとか。

一方で、ロシアはアメリカと真逆の
スタイルをとります。
通常のコミュニケーションは日本に近い
ハイコンテクストな文化であるのに対し
ネガティブなことに対しては超直接的に
なるそうです。これ、知らずにやり取り
していたら、かなり驚きそうですよね。

 

こんな風に様々な文化の特徴や違いを
事例に基づいて教えてくれるこの本。

原理主義と応用手技、平等主義と階層主義、
タスクベースと関係ベース、合意式とトップダウン式
など、他にも色んな切り口からの違いが読めます。

 

ただ著者も述べていますが、各文化を
ステレオタイプに当て嵌めて理解する
のが目的ではありません。同じ文化の
中でもその特徴の濃淡は存在するでしょう。
そもそも多様な文化的背景で生まれ育った
人もいますし、一括りにはできません。

その上で、異文化について理解を持つと
いらぬ誤解や衝突が軽減できるよということ。

異文化同士に限らず、同じ文化圏で育った
者同士にも言えることなのかもしれません。
人は文化の違いでこんなにも価値観や考え方
が変わるのだから、異なる相手を理解する
力は誰にとっても大切なことなのだと思います。

 

ちなみに日本の場合は大体どの切り口でも
どちらかの極地に位置することが多いので
世界からするとかなり特殊な文化みたい。

アメリカの人からすると空気読むって
何だよ、超能力かよ。というレベルなのかも。

 

 


 

 

 

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長野美峰
長野美峰
心理カウンセラー&コーチ
自然体こそ最高の生き方。自然体こそ最強のセルフブランディング。
一人一人の持つ本来の魅力や在り方を見つけるサポートをしています。

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