今日は少し専門的なお話し、キャリアカウンセリングについて書いてみます。

(キャリアコンサルティングとも言いますが、ここではあまり表現の違いは重要でないです)

 

カウンセリングは、本当に様々なお話を聴かせていただきますが、

その中の一つに、”キャリア”に関わることがあります。

 

キャリア、というと仕事のことというイメージがあるかもしれませんが。

キャリアカウンセリングの場では、キャリアとは”人生の各ステージで担うや役割の連鎖”

つまり、仕事に限らず、学校や家庭、地域などで果たす役割も含んでいます。

 

キャリアカウンセリングにおいては、本当に様々な”キャリア理論”があって

読むだけでα波が出るような難しいものもあり、私もまだまだ理解できていないのですが…

今日は、その中でちょっと面白いものをご紹介したいと思います。

 

 

積極的不確実整理論

これはジェラットという方が提唱した理論で、

将来は予測できるものではなく、不確実なものとして受け入れ、前向きに考える

という考え方です。

とてもポジティブな理論ですが、実はこれ、ジェラット自身が研究を進める中で

研究の方向を大きく変えた後期に提唱されたものなのです。

ジェラットは20世紀後半に活躍しましたが、

一生涯安定したキャリアを描くことが難しいという時代の変化を捉えた上で

不確実であるからこそ、自由に、積極的にキャリアを築いていこうと説いたのです。

 

そして、この理論と似たような考え方があります。

 

計画された偶発性(Planned Happenstance Theory)

こちらはクルンボルツという方が提唱しました。

偶然に思える出来事でも、それは自分自身に何らかの偶然性を引き起こす行動があり

その結果として偶然発生したという考え方です。一見、矛盾しているようにも見えますよね。

個人のキャリアも偶然起こる予期せぬ出来事によって決定されているが

予期していたより悪い出来事も、主体性や努力で最大限に活用し、力に変えることができる。

そのためには、偶然を必然化する5つの行動・思考パターンがあるとも述べています。

1)好奇心 ー たえず新しい学習の機会を模索し続ける

2)持続性 ー 失敗に屈せず努力し続ける

3)楽観性 ー 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える

4)柔軟性 ー こだわりを捨て、柔軟に機会をとらえる

5)冒険心 ー 結果が不確実でも、リスクを取って行動する

中々たくさんありますね。ただ偶然を待てば良い訳ではないみたいです…

 

 

積極的不確実性理論、計画された偶発性、どちらも共通しているのが

”今””現在”に目を向けている点ではないかと思います。

キャリアを考える=将来を考える、という風になりやすいですが、前出のように将来は不確実なもの。

だからこそ、考えれば考えるほど不安にも陥りやすいものです。

もしも将来や未来に目を向けて不安になってしまうのならば、今、目の前のことに全力を尽くす。

それが、予期していた以上の偶然となって未来につながるのかもしれません。

 

そして、未来を考える事が”ワクワク”に変われば、あとは突き進むだけですね。

 

 

 

ちなみに、

似たような考え方を提唱しているジェラットとクルンボルツ。

この2人は友だちで、テニス仲間、だそうですよ。豆知識。

 

テニス